去る2月7日、新聞社本社の見学研修会を行いました。
13時過ぎからのアポイントだったので、11時前には早昼食を済ませ、都営大江戸線にて築地市場へと向かいました。
前日までに、自主プログラムにおいて行程、時間配分、出発到着時刻、立ち寄り先等を利用者皆で話し合い、当日の「しおり」をパソコンプログラム内で作成しました。
他所の多くの施設では、スタッフが会社との調整から当日の行程まで全て取り仕切り、お膳立てすることがあります。
しかしながら、当センターではそこを、利用者の「チーム」活動により、プログラムに主体的に関わらせ、受身の姿勢での参加ではなく、レクレーションの側面もある内容でも、積極的な姿勢で参加してもらいます。
何しろ数ヶ月、或いは一年ぐらい経てば、企業の中で一般就労を実践する利用者にとって、チームで話し合い、当日滞りなく集団が動くための「段取り」を組む経験は、貴重な経験でもあり、達成感もあるのではないでしょうか。
今回は、特に障害者就労というテーマではなく、一般サラリーマンが働く(特に新聞社は、忙しい職場でしたが)場面に触れる事で、常日頃の自分たちとのギャップを感じたり、センター内のプログラムに戻ったときに、何を工夫すればいいのか感じ取る切っ掛けになったと思います。
1月の特例子会社見学を終えた後なので、障害者が守られつつ働ける会社の雰囲気と、今回はその雰囲気が薄い職場を体感する事で、オープン・クローズの働き方に関しても感じるところはあったと思います。
編集現場は、さらっとした見学(夕刊の出稿作業中で、じっくり見る事が出来ませんでした。個人情報、情報漏えいの関係で)でしたが、地下の印刷工場は、目を見張るものが合ったと思います。一昔前の活版印刷ではないので、作業員の姿が作業場の広さの割りに疎らで、インクのにおいは強烈でしたが、とてもクリーンな印象でした。編集部も印刷部も完全分煙のため、一切タバコの匂いもありませんでした。
映画やドラマでは、新聞社といえば、男性が圧倒的に多く(本社社員はおよそ2万人といってました)、個々の机や本棚には書類が崩れんばかりに、山積みのイメージがありました。しかしながら、机上や書庫は整然としてました。フロアーにて仕事をしている方々は、男女半々ぐらいで、特に女性チームのミーティング場面が散見され、大マスコミらしく「女性の社会進出」を体現してました。
以下、参加者の感想の一部です。
普段見る事のできない編集部を見学を通し、働き方のイメージが変わりました。新聞製作のイメージがよりリアルに感じる事ができました。欲を言えば、実際の編集会議の場面を見学したかったです。より詳しく紙面づくりの様子を見たかったです。(40代男性)
お土産に刷りたての夕刊をいただけたのが記念になった。(30代女性)
印刷機の大きさとスピードに驚きました。(20代男性)
思ったより、社員が少ない(見学した際に)と感じた。実際、アルミ板を使ったオフセット印刷のデモンストレーションは、面白かった。(30代男性)